play hard to get

「マッチングアプリでいい感じの人、なぜか返信が遅い…」

「気になるあの人、私にだけそっけない気がする…」

そんな風に、相手の気持ちが分からなくてヤキモキした経験はありませんか?

そのモヤモヤ、もしかしたら相手は意図的にやっているのかもしれません。 英語で言うところの、まさにこれです。

今日のフレーズ: play hard to get

海外の恋愛ドラマや映画では頻出のこのフレーズ。マスターすれば、ラブコメの登場人物のように、恋の行方を面白く見守れるようになるかもしれませんよ!

“play hard to get” の本当の意味

play hard to get これを直訳すると「手に入れるのが難しいフリをする(演じる)」。

つまり、日本語で言うところの**「駆け引きをする」「わざと興味がない(そっけない)フリをする」**という意味になります。

ポイントは、本当に興味がないわけではない、という点。 むしろ、相手の気を引きたい、もっと追いかけてほしい、自分の価値を高く見せたい…そんな恋愛の戦略として意図的に「手に入りにくい存在」を演じている、というニュアンスが含まれています。

なんだか、ちょっと小悪魔的で面白い表現ですよね。

どんな時に使うの?3つのシチュエーション

では、具体的にどんな状況で使えるのでしょうか?こんなシーンで出会う(または使える!)はずです。

状況1:相手の気を引きたくて、わざとそっけない態度をとる時 😏

一番よく使われる王道のシチュエーションです。LINEやメッセージの返信をわざと遅らせたり、デートの誘いを一度断ってみたり…。「あなたに夢中なのよ」という態度を隠して、相手の「手に入れたい!」という気持ちを煽る、あの感じです。

‘She’s not answering his texts right away because she’s playing hard to get.’ (彼女が彼のメールにすぐ返信しないのは、駆け引きをしているからです。)

まさに、あなたが提供してくれた例文ですね!この一文だけで、彼女が彼に興味を持っていて、意図的に気を引こうとしている様子が目に浮かびます。

状況2:相手にもっと追いかけてほしいと思っている時 🏃💨

「押してダメなら引いてみな」という言葉がありますが、それを英語で表現するのにピッタリのフレーズです。相手からのアプローチが少し落ち着いてきた頃に、あえて距離を置くことで、相手の狩猟本能(?)をもう一度掻き立てる…そんな戦略です。

A: “He hasn’t asked me out again…” (彼、またデートに誘ってくれないの…)

B: “Maybe you should play hard to get a little. Don’t seem too available.” (少し駆け引きしてみたら? いつでも誘えるって思われないようにね。)

友人との恋バナで、こんな風にアドバイスできますね。Don't seem too available(手軽な女に見られないように)というのも、セットで覚えておくと便利な表現です。

状況3:自分の価値を高く見せたいとき ✨

これは恋愛に限りませんが、自分を安売りせず、価値ある存在として認識してほしい、という気持ちの現れです。すぐになびくのではなく、「私を射止めるのは簡単じゃないのよ」というオーラを出すことで、相手に自分の魅力を再認識させる効果があります。

“I think he’s just playing hard to get. He wants the company to offer him a better salary.” (彼は駆け引きをしているだけだと思うよ。会社にもっと良い給料を提示してほしいんだ。)

このように、恋愛だけでなく、ビジネスの交渉シーンで「相手が簡単には条件を飲まない」状況を説明するのにも使えたりします。少し応用編ですが、知っておくと表現の幅が広がります。

【ワンポイントアドバイス】

この play hard to get というフレーズ、言われた相手はどう感じるのでしょうか?

もし友人に「He’s playing hard to get with you. (彼、君に駆け引きしてるよ)」と言われたら、それは「彼は君に興味がある証拠だよ!」というポジティブなメッセージとして受け取ってOKです。

逆に、あなたが駆け引きを仕掛ける側なら、やりすぎには注意!本当に興味がないと勘違いされて、相手が諦めてしまう可能性もありますからね。

まずは、好きな海外ドラマや映画を観ながら、「あ、今の playing hard to get じゃない?」と探してみてください。『フレンズ』や『ゴシップガール』、『ブリジャートン家』あたりには、きっとたくさんの事例が転がっているはずです!

まとめ

今日のポイントをまとめましょう。

  • play hard to get: 恋の「駆け引きをする」という意味。
  • ニュアンス: 本当は興味があるのに、相手の気を引くためにわざとそっけないフリをすること。
  • 使い方: 返信を遅らせたり、誘いをすぐにOKしなかったりする状況で使う。
  • ポイント: 恋愛戦略の一つであり、やりすぎると逆効果になることも。

このフレーズ一つで、ネイティブの恋愛観やコミュニケーションの機微が少し見えてきたのではないでしょうか?教科書には載っていない、こんな「生きた英語」を学ぶと、学習はもっと楽しくなります。

ぜひ、次の恋バナやドラマ鑑賞で、このフレーズを意識してみてくださいね!