本棚に、英語教材が何冊ありますか?
1冊目は、「これなら続けられそう」と期待して買った。
2冊目は、「こっちの方が自分に合っているかもしれない」と思って買った。
そして3冊目になると、「今度こそ続けよう」と気合いを入れて購入する。
ところが、しばらくすると、最初の数ページだけ使った教材が本棚に並んでいる。
もし、これに少しでも心当たりがあるなら、一度立ち止まって考えてみてください。
英語教材、一体、何冊目で「今度こそ」を卒業するつもりですか?
もちろん、新しい教材を買うことが悪いわけではありません。
自分に合った教材を見つけることは、英語を学ぶ上で必要なことです。
ただ、英語が続かなかった時に、毎回「教材が自分に合わなかった」と考えて、次の教材を探すようになっているのであれば、少し注意が必要です。
なぜなら、教材を変えれば解決する問題と、教材を変えても解決しない問題があるからです。
「教材が悪かった」で終わらせていいのか?
英語教材を続けられなかった時、「この教材は自分には合わなかった」と考えることがあります。
実際に、本当に合わない教材もあります。
内容が難しすぎる場合もありますし、自分が身につけたい英語と教材の内容が一致していない場合もあります。
そういう時は、教材を変えることに意味があります。
ただし、ここで一つ確認してほしいことがあります。
本当に問題だったのは、教材そのものだったのでしょうか?
例えば、毎日30分勉強しようと思って教材を買ったものの、実際には仕事が忙しく、その30分を確保できなかったとします。
この場合、教材を別のものに変えれば、仕事が暇になるでしょうか。
そうなるとは考えにくいです。
新しい教材に変わっても、「英語を勉強する時間が取れない」という問題は残ったままです。
最初から1日30分、あるいは1時間やろうとして負担が大きくなったのであれば、次の教材でも同じ学習量を設定すれば、また同じところで止まってしまいます。
つまり、教材を変える前に、何が原因で続かなかったのかを確認しなければ、教材だけを変えても、問題はそのまま残るのです。
「教材選び」に時間を使いすぎていませんか?
英語教材を探すこと自体は悪いことではありません。
本屋で新しい教材を見るのも楽しいですし、ネットで口コミやレビューを調べれば、「これなら自分にもできそうだ」と思える教材はいくらでも見つかります。
ただ、ここで少しだけ考えてみてください。
英語を続けるための時間より、英語教材を探す時間の方が増えていないでしょうか?
「今度こそ続けよう」と思って教材を探し、比較して、購入する。
届いた教材を開くと新鮮な気持ちになるので、最初は頑張れる。
しかし、しばらくすると生活の忙しさに押されて教材を開かなくなり、また「もっと自分に合う教材があるのではないか」と探し始める。
これを繰り返していると、いつの間にか「英語を学ぶこと」よりも「英語を学ぶ方法を探すこと」の方が中心になってしまいます。
教材選びに時間を使うことが目的になっていないか。
ここは一度、確認した方がいいでしょう。
私自身も「今度こそ」と教材に期待していた
私自身も、「今度こそ続けよう」と思って英語教材に取り組んできました。
新しい教材を手にすると、それまでとは違う気持ちになります。
「今度はこれでやってみよう」と思いますし、新しい方法なら今までできなかったこともできるようになるような気がします。
その時は、本気です。
だから、私は「教材を買う」という行動そのものを否定するつもりはありません。
ただ、後から振り返ってみると、教材を変えることより先に考えるべきことがありました。
それは、なぜ前の教材を続けられなかったのか?ということです。
教材を変えると、気持ちは変わります。
しかし、英語を学ぶ時間や生活のリズムまで自動的に変わるわけではありません。
だからこそ、新しい教材に期待する前に、前の教材を続けられなかった原因を確認する必要があります。
教材を変える前に確認したい3つの質問
次に新しい英語教材を買おうと思った時は、いったん次の3つを考えてみてください。
1.前の教材の「何」が問題だったのか?
「続かなかった」という結果だけでは、原因が分かりません。
教材が難しかったのか、学習量が多すぎたのか、英語を学ぶ目的と内容が合っていなかったのか、それとも単純に教材を使う時間がなかったのか。
ここを具体的にするだけでも、次に何を変えるべきなのかが見えてきます。
2.教材ではなく「使い方」に問題はなかったのか?
教材を買った時点では、「これを使って勉強する」ということしか決まっていない場合があります。
いつ使うのか、どこで使うのか、どこまで進めるのか
こうした部分まで決めていなければ、仕事や予定が入った時に、簡単に後回しになります。
例えば「毎日30分勉強する」という目標だけではなく、「朝食後に10分だけ教材を開く」と決めてみる。
そうすれば、教材を使う場面が生活の中に具体的に置かれます。
教材の良し悪しだけを見るのではなく、「自分は、この教材をどう使っていたのか?」まで振り返ることが大切です。
3.次の教材でも同じ問題が起きないのか?
ここが一番重要です。
前の教材を続けられなかった理由が「仕事が忙しくて時間がなかった」のであれば、新しい教材を買ったところで仕事が暇になるわけではありません。
「最初から1日1時間やろうとして負担が大きかった」のであれば、新しい教材でも同じ学習量を設定すれば、また同じ問題が起こる可能性があります。
だから、新しい教材を買う前に、「次の教材でも、同じことが起きないだろうか?」と考えてみる。
ここを飛ばさないことです。
教材は「答え」ではなく「道具」
英語教材は、英語を学ぶための道具です。
包丁を買っただけで料理が完成しないのと同じように、英語教材を買っただけで英語学習が続くわけではありません。
教材を使って何を学ぶのか、いつ学ぶのか、どのくらい学ぶのか、そしてどうやって続けるのか。そこまで考えて、初めて教材が役に立ちます。
ですので、
「どの教材なら続く?」
だけを考えるのではなく、
「この教材を、どう使えば自分は続けられる?」
と考えてみてください。
この視点に変えるだけでも、教材を見る時の基準は変わります。
「今度こそ」の中身を変える
「今度こそ」という気持ちは、悪くありません。
英語をもう一度始めようと思うこと自体は、前向きでとても素晴らしいです。
ただ、「今度こそ=新しい教材を買う」にする必要はありません。
例えば、これまで毎日30分やろうとして続かなかったのであれば、まず学習量を見直してみる。
夜に勉強しようとして何度も失敗したのであれば、時間帯を変えてみる。
教材を開くこと自体を忘れてしまうのであれば、普段必ず目にする場所に置いてみる。
そして何より、前の教材を続けられなかった理由を一つ確認する。
つまり、「今度こそ新しい教材を買う」から、「今度こそ続かなかった理由を一つ見直す」へ。
「今度こそ」という言葉の後に続く行動を変えてみるのです。
英語習慣デザインという考え方
私が考える「英語習慣デザイン」は、教材を次々に買うことではありません。
自分の生活や使える時間に合わせて、どうすれば英語を続けられるのかを考えることです。
教材が悪いこともありますし、教材を変えた方がいい場合もあります。
ただ、教材を変えることだけに頼るのではなく、その前に「なぜ続かなかったのか」を確認する。
そして、必要なところを変える。
教材、時間、学習量、使う場所などを、自分の生活に合わせて考えていく。
教材を選ぶことだけではなく、英語を続けられる形そのものを考える。
これが、私の考える「英語習慣デザイン」です
まとめ|次の教材を探す前に、前の教材を振り返る
「今度こそ」と思うことは悪くありません。
もう一度英語を始めようと思う気持ちは、大切にしていいと思います。
ただ、新しい教材を買う前に、一度だけ立ち止まってみてください。
「前の教材は、なぜ続かなかったんだろう?」
教材そのものに問題があったのか、それとも使い方に問題があったのか。
時間が足りなかったのか、最初から頑張りすぎたのか。
原因が分かれば、次に変えるものも見えてきます。
新しい教材を探す前に、前の教材を振り返る。
それが、「今度こそ」を本当に次の行動につなげるための第一歩です。
「今度こそ」を、教材選びだけで終わらせたくない方へ
英語を始めては続かない。また教材を探す。そして、また「今度こそ」と思う。
もし、この繰り返しから抜け出したいのであれば、教材を増やす前に、英語との付き合い方そのものを一度見直してみてください。
私が30年以上の英語学習を通して考えてきた、英語を生活の中に残していくための考え方を、7日間の無料メール講座にまとめています。
「今度こそ、英語を続けたい」
そう思っている方へ。





